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シミ・黒ずみの原因「メラニン」ができる仕組みを解説!

2025年10月3日

ルメラジャパン

「メラニンはシミの元凶」と思っていませんか?

実はメラニンは、紫外線などから肌を守る大切な色素です。
しかし、その生成の仕組みや排出のバランスが崩れると、シミや黒ずみとして肌に定着してしまいます。

メラニンが肌でできる仕組みから、なぜシミ・黒ずみになるのか、そして効果的なメラニンケアの方法まで徹底解説。

紫外線対策の重要性、メラニン生成を抑制する美白成分、そして肌のターンオーバーを促進するケアのポイントを理解し、根本から透明感のある肌を目指しましょう。

Question
シミや黒ずみの原因は「メラニン」ですか?
Answer
「メラニン」が原因ではございません。メラニンの排出が上手くできないことがシミや黒ずみの原因です。

メラニンとは肌を守る大切な色素

「メラニン」と聞くと、シミやそばかす、肌の黒ずみといったネガティブなイメージを抱く方が多いかもしれません。

しかし、本来メラニンは私たちの肌を守るために欠かせない、非常に重要な色素です。
太陽の光から肌を守る天然の「日傘」のような役割を果たしています。

「メラニンはシミの元凶」と思っていませんか?

メラニンが肌で果たす役割

メラニンは、肌の表皮の一番奥にある「メラノサイト」という細胞で作られる色素です。
その最大の役割は、紫外線から肌や体内の細胞を守ることになります。

メラニンの役割詳細
紫外線防御太陽光に含まれる有害な紫外線(UVA、UVB)を吸収し、肌の深層部にある細胞のDNAが損傷するのを防ぎます。これにより、皮膚がんのリスクを低減し、光老化を遅らせる効果が期待できます。
活性酸素の除去紫外線によって体内で発生する活性酸素は、細胞を傷つけ、肌の老化を促進する原因となります。メラニンには、この活性酸素を無毒化する抗酸化作用があると考えられています。
物理的バリアメラニン色素は、細胞の核を覆うように存在し、外部からの刺激、特に紫外線が直接DNAに到達するのを物理的に防ぐバリアとしての役割も果たします。
外部刺激からの保護紫外線だけでなく、摩擦や炎症などの外部刺激に対しても、肌を守るための防御反応としてメラニンが生成されることがあります。

このように、メラニンは単なる「肌を黒くする色素」ではなく、私たちの肌をさまざまな外的要因から守るための、まさに「守護神」とも言える存在なのです。

シミや黒ずみとして現れるメラニンの誤解

多くの人が「メラニン=シミの原因」と捉えがちですが、これは間違えてます。

メラニン自体が悪者なのではなく、肌の防御反応として生成されたメラニンが、何らかの原因で過剰に作られたり、正常に排出されずに肌に留まってしまったりすることが、シミや黒ずみの根本的な原因となります。

健康な肌では、生成されたメラニンは肌のターンオーバー(新陳代謝)によって角質とともに体外へ排出されます。

しかし、紫外線の浴びすぎ、加齢によるターンオーバーの乱れ、摩擦などの刺激、ホルモンバランスの変化など多様な原因により、
メラニンの生成と排出のバランスが崩れシミや黒ずみとなって現れるのです。

つまり、シミや黒ずみは、メラニンが肌を守ろうとした結果であり、その後の肌の代謝プロセスに問題が生じたことが大きな原因となります。

まずはメラニンの本来の役割をご理解いただくことが、効果的なメラニンケアの第一歩となります。

メラニンができる仕組みを徹底解説

私たちの肌に存在するメラニンは、先ほど述べたように紫外線などの外部刺激から肌細胞を守るために生成される防御色素です。
このメラニンがどのようにして作られるのか、その複雑なメカニズムを段階を追って詳しくご説明いたします。

メラノサイトの働きとメラニン生成の初期段階

メラニンは、表皮の一番奥にある基底層に存在する「メラノサイト」という色素細胞で作られます。
メラノサイトは、表皮細胞(ケラチノサイト)の約10個に1個の割合で存在し、樹枝状に枝を伸ばして周囲の表皮細胞と密接に関わりながら働いています。

メラニン生成の初期段階は、メラノサイト内で「チロシン」というアミノ酸が準備されることから始まります。
チロシンは、私たちの体内で生成される非必須アミノ酸の一つであり、メラニンの原料となります。
このチロシンが、後述するチロシナーゼ酵素によって酸化されることで、メラニン生成の連鎖反応がスタートするのです。

チロシナーゼ酵素が関わるメラニン生成プロセス

メラニン生成の鍵を握るのは「チロシナーゼ」という酵素です。
このチロシナーゼが、準備されたチロシンに作用することで、一連の化学反応が進行し、最終的にメラニン色素が形成されます。
具体的なプロセスは以下の通りです。

メラノサイト内にあるメラノソームという小器官の中で、チロシナーゼがチロシンを酸化させ、「ドーパ(ジヒドロキシフェニルアラニン)」に変換します。
さらにチロシナーゼの働きによりドーパが酸化され「ドーパキノン」という物質が生成されます。
このドーパキノンが、様々な化学反応を経て、最終的に黒褐色の「ユーメラニン」や、黄赤色の「フェオメラニン」といったメラニン色素へと変化していきます。

これらのメラニンは、メラノソームの中で作られ、成熟すると周囲の表皮細胞へと受け渡されます。表皮細胞に受け渡されたメラニンは、細胞核の周りに傘のように広がり、紫外線からDNAを守る役割を果たします。

段階主な物質関わる酵素説明
1. 原料準備チロシン(アミノ酸)メラニンの元となるアミノ酸がメラノサイト内に存在します。
2. 初期酸化チロシン → ドーパチロシナーゼチロシナーゼ酵素がチロシンを酸化し、ドーパに変換します。
3. 中間生成ドーパ → ドーパキノンチロシナーゼさらにチロシナーゼがドーパを酸化し、ドーパキノンを生成します。
4. 色素形成ドーパキノン → メラニン(自己酸化、その他の酵素)ドーパキノンが複雑な反応を経て、ユーメラニンやフェオメラニンなどのメラニン色素となります。
「メラニンはシミの元凶」と思っていませんか?

紫外線がメラニン生成を加速させるメカニズム

メラニン生成の最も強力な引き金となるのが「紫外線」です。
特にUV-Bと呼ばれる紫外線は、肌の奥深くにあるメラノサイトに直接作用し、メラニン生成を加速させます。

紫外線が肌に当たると、肌細胞はダメージを受け、これを防御しようとします。
この防御反応の一環として、メラノサイトが活性化され、メラニン生成のスイッチがオンになります。

メラノサイトはチロシナーゼ酵素の生成を促進し、その活性を高めます。
結果として、より多くのチロシンがメラニンへと変換され、メラニンの大幅な生成が発生します。

これは、紫外線による肌へのダメージからDNAを守るための、生体本来の防御メカニズムであり、その結果として肌が日焼けしたり、シミとして現れたりする原因となります。

メラニンがシミや黒ずみになる原因

肌を守るために作られるメラニンですが、特定の条件下では肌トラブル、特にシミや黒ずみの原因となります。

これは、メラニンが過剰に生成されたり、生成されたメラニンが適切に排出されずに肌内部に留まってしまったりすることで発生します。

過剰なメラニン生成と排出の滞り

シミや黒ずみの発生は、メラニンが作られる量と、それが肌から排出される量のバランスが崩れることで起こります。
主に以下の二つの要因が複雑に絡み合って進行します。

要因メカニズム結果
過剰なメラニン生成紫外線、炎症(ニキビ跡、肌荒れ)、物理的刺激、ホルモンバランスの乱れなどがメラノサイトを過剰に活性化させ、必要以上に多くのメラニンが作られます。肌の基底層に多量のメラニン色素が蓄積され始めます。
メラニン排出の滞り通常、メラニンは肌のターンオーバー(新陳代謝)によって古い角質とともに体外へ排出されますが、このサイクルが乱れると、メラニンが肌表面に押し上げられず、肌内部に滞留してしまいます。蓄積されたメラニンが肌の表面近くで凝集し、肉眼でシミや黒ずみとして認識されるようになります。

このように、メラニンが過剰に作られるだけでなく、それが肌から適切に排出されないことが、シミや黒ずみとして肌に現れる主な原因となるのです。

ターンオーバーの乱れとメラニンの蓄積

肌のターンオーバーは、約28日周期で新しい細胞が生まれ、古い細胞が押し上げられて剥がれ落ちるプロセスです。
このサイクルが正常に機能している限り、過剰に生成されたメラニンも古い角質とともに自然に排出されます。

しかし、様々な要因でターンオーバーが乱れると、メラニンの排出が滞り、肌内部に蓄積されてシミや黒ずみとして定着してしまいます。

  • 加齢によるターンオーバー機能の低下

年齢を重ねるとともに、肌の細胞分裂の速度が低下し、ターンオーバーの周期が徐々に長くなります。若い頃は約28日だった周期が、30代後半から40代にかけては40日以上、50代以降ではさらに長くなる傾向があります。
この周期の延長は、メラニンが肌表面に押し上げられるまでの時間が長くなることを意味し、結果として肌内部にメラニンが滞留しやすくなり、シミが定着しやすくなります。

  • 乾燥や摩擦による肌への刺激

肌の乾燥は、バリア機能の低下を招き、肌細胞の正常な働きを妨げます。
乾燥した肌は外部からの刺激に弱くなり、ターンオーバーが乱れやすくなります。

また、クレンジングや洗顔時のゴシゴシ洗い、衣類との摩擦といった物理的な刺激は、肌に炎症を引き起こします。
この炎症は、肌の防御反応としてメラノサイトを活性化させ、メラニンの生成を促進するだけでなく、ターンオーバーの乱れを助長し、メラニンの排出をさらに困難にさせ、シミや黒ずみを悪化させる悪循環を生み出します。

仕組みを理解して始める効果的なメラニンケア!

シミや黒ずみの原因となるメラニンが肌で生成される仕組み、そして排出されるまでのプロセスを理解することは、効果的なメラニンケアを行う上で非常に重要です。

ご自身の肌状態や生活習慣に合わせて適切なケアを選択できるよう、具体的な対策を見ていきましょう。

メラニン生成を抑制する美白成分

紫外線対策と並行して、すでに過剰に生成されてしまったメラニンや、これから生成されるメラニンに対してアプローチする美白成分を配合したスキンケアを取り入れることも効果的です。
美白成分には、メラニン生成のさまざまな段階に作用するものがあります。

主な美白成分とその作用メカニズムを以下の表にまとめました。

美白成分主な作用メカニズム代表的な製品例
ハイドロキノン・チロシナーゼの働きを強力に阻害
・メラノサイトの数を減少させる
医療機関専売品や市販の化粧品に配合。
コウジ酸・チロシナーゼの活性を阻害化粧水、美容液、クリームなど。
アルブチン・チロシナーゼの活性を阻害
・ハイドロキノンの誘導体で、比較的刺激が少ない。
化粧水、美容液など。
ビタミンC誘導体・チロシナーゼの活性を阻害
・すでに生成されたメラニンを薄くする作用
・抗酸化作用
化粧水、美容液、マスクなど。
トラネキサム酸・メラノサイト活性化因子の生成を抑制
・メラニン生成の初期段階を阻害
化粧水、美容液、内服薬(医師の処方による)。
カモミラET・メラノサイトからメラニン生成指令を出すエンドセリンという物質の働きを阻害美容液、クリームなど。
4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)・チロシナーゼの活性を阻害
・過剰なメラニンを含む角質の排出を促進
美容液、クリームなど。

これらの成分は、それぞれ作用の仕方が異なります。
ご自身のシミの種類や肌質に合わせて、適切な成分が配合された製品を選ぶことが大切です。また、美白成分によっては肌に刺激を感じる場合もあるため、初めて使用する際はパッチテストを行うなど、慎重に進めましょう。

ターンオーバーを促進する成分

メラニンがシミや黒ずみとして肌に定着するのを防ぐためには、肌のターンオーバー(新陳代謝)を正常に保ち、過剰なメラニンをスムーズに排出することが不可欠です。

加齢や乾燥、摩擦などによってターンオーバーが乱れると、メラニンが肌に留まりやすくなります。
そこで、ターンオーバーをサポートする成分を取り入れることも有効なメラニンケアとなります。


ターンオーバー促進をサポートする主な成分

ターンオーバーを促進する成分には、以下のようなものがあります。

  • レチノール(ビタミンA):肌の細胞の分化や増殖を促進し、ターンオーバーを正常化する作用があります。肌のハリや弾力アップにも寄与します。
  • AHA(α-ヒドロキシ酸)やBHA(β-ヒドロキシ酸):フルーツ酸とも呼ばれ、古くなった角質層の結合を緩め、自然な剥離を促すことでターンオーバーをサポートします。肌のゴワつきやくすみ改善にも効果が期待されます。
  • ビタミンC誘導体:美白作用だけでなく、コラーゲン生成を促し、肌のターンオーバーを正常化する働きもあります。抗酸化作用も高く、多角的な肌ケアに貢献します。

これらの成分は、肌の角質層に働きかけ、新しい細胞への生まれ変わりをサポートすることで、メラニンを含む古い角質を排出しやすくします。

ただし、AHAやBHAは肌への刺激が比較的強いため、敏感肌の方は低濃度のものから試すことをおすすめします。

生活習慣の見直しもターンオーバー促進に重要

またもちろんですが、スキンケアによるアプローチだけでなく、日々の生活習慣を見直すことも、健やかなターンオーバーを保つ上で非常に重要です。

十分な睡眠は肌の修復・再生を促し、バランスの取れた食事は肌細胞の材料となる栄養素を供給します。

特に、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、β-カロテンなどを積極的に摂ることは、紫外線による肌ダメージの軽減にもつながります。

また、ストレスはホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバーにも悪影響を及ぼすことがあるため、適度な運動やリラックスできる時間を作ることも意識しましょう。

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黒ずみ除去に特化したルメラなら、1回の来店でターンオーバーを促進させ1週間~30日ほどで肌本来の色を取り戻すことが可能です。

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まとめ

メラニンは、紫外線から肌を守るために作られる大切な色素です。

しかし、過剰な紫外線刺激や加齢、乾燥、摩擦などにより、メラニンが過剰に生成されたり、肌のターンオーバーが乱れてスムーズに排出されなくなったりすると、シミや黒ずみとして肌に定着してしまいます。

効果的なメラニンケアのためには、この仕組みを深く理解し、多角的にアプローチすることが不可欠です。

日々の徹底した紫外線対策を最重要とし、メラニン生成を抑制する美白成分の活用、そして肌の生まれ変わりを促すターンオーバーケアを組み合わせることで、透明感あふれる健やかな肌を目指しましょう。

著者情報

株式会社BROMO管理用

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